2016年7月31日日曜日

母のフランス、娘の後悔

夏休み本番、どこかへ旅行に行く計画のある方も多いのではないでしょうか。

今では長期休みには家族で海外旅行に行くのも一般的になっていますが、私が子供の頃には、ハワイやグアムに行った友達がいるとその珍しさに話題になったものでした。

我が家も旅行はお正月の京都という感じで、私は大学2年でパリに短期留学するまで国外に出たことはありませんでした。

我が母も新婚旅行は当時の定番九州、その後も海外に旅行することはなく、そもそも言葉の通じない国への旅行に行きたいとも思っていないようでした。

ところが、私がアンジェに長期留学となったので、当時大学1年生だった妹①と一緒に来仏することになったのです。
私は久々に家族に会える嬉しさと、元々自分と全く性格の違う母が来ることに不安を覚えました。

パリとアンジェ、合わせて10日程の滞在だったのですが、その間に何度喧嘩になったでしょうか。

スリに合うからブランドものは持ってくるなと言ったのに空港迎えに行くと、普段は持たないヴィ◯ンなど持って来てるし。

食事に行けばこれは食べられないとか、この店は日本人観光客ばかりだとか気にさわることばかり言うし。

所構わず写真を撮りまくるし。

せっかく予約したプチホテルは湯船がないとか幽霊出そうだとか言うし。

超マイペースで自分のスタイルを崩さない母に始終イライラしていました。

(妹は1人で買い物に行き、第2外国語で履修中のフランス語の腕試しをしたりして楽しんんでいたようでした)

それから20年近く経ってみると、あの時あんなに苛立たずに、初めての海外旅行の母に、もっと優しく接して、フランスという国をリラックスして楽しんでもらえばよかったなと後悔しています。


そもそも長い期間、家族と旅行できるチャンスはそうないのに。

私のせいで母のフランスの思い出が苦いものになっていないことを祈るばかりです。










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