2016年7月25日月曜日

『猫が行方不明』

 (久々の更新となりました。また当ブログに遊びに来ていただき、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。)

     さて、皆さんには何度も繰り返して観る映画がありますか?

 私が定期的に繰り返して観るのはセドリック・クラピッシュ監督の『猫が行方不明』という映画です。

 Chacun cherche son chat    Cédric Klapisch (1996)

                                                         (画像はAllcinemaのサイトより


 日比谷のシャンテ・シネに観に行って、それから何度もレンタルして、最終的にはDVDを買いました。そしてパリでサントラ盤も。とにかく大好きな映画です。

 舞台はパリの下町。若いアーティストも多く住むカルティエだけど、昔からの住人である老人たちも多い。メークアップアシスタントのクロエは、ヴァカンスに出るため、近所のおばあさんマダム・ルネに飼い猫グリグリを預ける。パリに戻るとグリグリが行方不明になったと知り、カルティエの住人たちと捜索を始めるのだが…

 あらすじはざっとこんな感じ。特に何が起こるわけでもない、しかも俳優の半数は素人。華やかなパリではなく、日常のパリを切り取った作品です。

 主人公クロエを演じたギャランス・クラヴェルの等身大の演技が素晴らしく、クラピッシュ監督に見初められ、その後フランスを代表する俳優となったロマン・デュリスもいい味を出しています。

 特に印象的なのはラストでクロエが喜びで走り出すシーン。Portishead の名曲 Glory Boxが流れ、エンドロールへ。その流れが完璧なのです。クラシックからサルサ、テクノまで、劇中を彩る音楽も絶妙です。
 
 フランス映画を観たいけど何を観ようか迷っている方!おすすめです!

 




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