じめじめしたお天気続きですね。でも梅雨が明けたらいよいよ 夏。暑さに弱い私には厳しい季節です。でも夏が好きっていう人多いですよね、そして皆さんマリンスポーツやレジャーへととてもアクティブなこと。そんな人たちに憧れと尊敬の念がやまない新行内です。
さて、タイトルにも書きましたが、みなさんはBD(ベデ)という言葉を聞いたことがありますか?正式にはBande dessinée(バンド・デシネ 絵が描かれた帯の意)といいまして、これ、日本で言うところの漫画なんです。主にフランス語圏の漫画がこう呼ばれます。今や日本の漫画はMangaと表記され、世界中で読まれていますが、BDは、まだ日本での認知は低いと言わざるをえません。その中でも比較的知られているのは「タンタンの冒険」シリーズや青い妖精「スマーフ」シリーズなどでしょうか。どちらもとても古いですが最近も映画化されるなど人気があります。
私もこのBDが大好きでして、フランスに行くときには大量に購入してきたり、日本で翻訳が出ているものを読んだりなど楽しんでいます。(ここ何年か、邦訳版の出版も増えてきました!)
その中でも、私が注目しているのは女性作家ものです。日本には少女漫画というジャンルがあり、有名な女性作家も多いですが、ヨーロッパのBDは少女漫画というジャンルは確立されておらず、どちらかというと子供向け、ティーンズ向け、SF、サスペンス、ドキュメンタリーといった作風によるジャンル分けになっていると思います。
現在は更新がストップされているのですが、BDやアメコミなどの海外コミックを出版しているShoProBooksさんがBDファンに向けて開設しているサイト『BDfile ベデフィル』に2人の女性作家を紹介する記事を書かせていただきました。
Nine ANTICO(ニーヌ・アンティコ) http://books.shopro.co.jp/bdfile/2013/02/nine-antico.html
Anouk RICARD (アヌーク・リカール)http://books.shopro.co.jp/bdfile/2013/12/post-52.html
両人ともまだ、日本では紹介されていませんが、欧米では翻訳版も出ています。日本でも彼女たちの作風を気に入ってくれる方は多いのではないかと思っています。ただ知られていないだけ、翻訳が出ていないだけ、そんな気がします。また、日本の漫画と違い、基本的にオールカラーで本のサイズも大きいので、眺めているだけでも楽しく、アートブックとしての価値も高いと思います。
BDの翻訳をしてみたい、それが私の夢のひとつです。
2016年6月28日火曜日
2016年6月22日水曜日
Tokyo 私の好きな53のアドレス
SNSでブログを始めたことをお知らせしたところ、たくさんの方に読んでいただいたようで、ありがたいと思う気持ちと、定期的に更新しなくてはという気持ちが綯交ぜになっている新行内です。
今日は2015年にフランスの出版社Editions Cambourakisから発売された『Tokyo私の好きな53のアドレス』 (Tokyo Guide subjectif en 53 adresses)をご紹介したいと思います。
表紙もとても美しいこのガイドブック、私の手元にはないのですが、パリ版と2冊同時に発売されました。パリ版はこちら。http://www.cambourakis.com/spip.php?article582
吉祥寺や下北沢など、東京の街を8つのエリアに分け、それぞれのエリアでイザベル自身の足で、目で見つけた53のアドレスを紹介しています。
黒の線画でお店の外観が描かれており、イザベルのおすすめポイントやショップインフォメーションが2か国語で表記されています。
イザベルのひとつひとつのコメントがそのお店への愛にあふれていて、本当に彼女が友人や家族に勧めたいとっておきのアドレスなのだな~と感じます。
またお店のセレクションがすごい!!実際に行ってみると、独自のカラーのある、でも入りやすくてまた来たくなるようなコージーなお店ばかりなのです。私もこのガイドで知ってからリピートしているお店が何軒もあります。
日本で出版されているガイドブックの中には、なんとなくカタログのような、広告誌を読んでいるような気分になるものもありますが、まさにその対極にあるガイドブックなのではないかと思います。すごく個人的というのでしょうか・・・。友人に「東京に行くんだったらあのお店が雰囲気よいよ。あとお土産はここがけっこうすてきかも。」みたいなノリで教える、イザベルだけの私的な東京、そんなムードの1冊です。
実際、掲載されたお店の方にお会いすると、このガイドブック片手に訪れてくるフランス人もいらっしゃるとか。また、このガイドブックを持って東京を巡り、とても楽しかったとのメッセージをいただいたこともあります。
日本でも販売していましたが、今は売り切れや在庫僅少のところが多いようです。フランス旅行に行ったらこの東京ガイドをお土産にするのもよいかもしれません。
また、CREA 3月号の東京特集にも、イザベルの選ぶ東京のお店を紹介する記事「東京のすみっこめぐり」が掲載されています。こちらにはうちの次男がちっちゃく登場してたりして。 http://crea.bunshun.jp/articles/-/9694
近い将来に、イザベルと東京のガイドブックを日本で出版したいと思っています。企画に興味がある方はぜひご連絡くださいませ~。
2016年6月20日月曜日
わたしのおやつレシピ
前回ご紹介したイザベル・ボワノのレシピブック
写真のように、現在フランスでは4種類のレシピブックが出版されています。
Mes recettes pour le goûter わたしのおやつレシピ
Mes recettes à emporter わたしのおでかけレシピ
Mes recettes de fêtes わたしのパーティーレシピ
Les recettes de mes amis japonais わたしの日本の友だちレシピ
日本ではMes recettes pour le goûterの翻訳版「わたしのおやつレシピ」が小学館より2015年10月に出版されています。
この本の翻訳と手書き文字を私が担当しています。イザベルのレシピ、すべての調理工程が手描きのデッサンと文字で表現されています。
ページを繰りながら眺めるだけでも、ゆったりと優しい気持ちになれる一冊。そして紹介するすべてのお菓子が簡単に気軽に作れるものです。さくらんぼのクラフティやりんごとくるみのクランブル、チョコレートムースやあずきゼリーなど、26種類のおやつとそれを可愛くラッピングするアイディアをご紹介。自分用には勿論、プレゼントするにも最適なレシピブックになっています。
日本版の帯は菊池亜希子さんが推薦文を書いてくださっています。(菊池亜希子さんとはマッシュVol.8で一緒に東京散歩をさせていただいています。こちらもどうぞご覧ください!)
私とイザベルの夢は、このレシピブック全冊の日本語版を出版すること!それに向けて頑張っていきたいです。
2016年6月9日木曜日
イザベル・ボワノ(Isabelle BOINOT)について
今日は、私が日本での活動をお手伝いしているフランス人アーティスト、イザベル・ボワノについて書きます。
1976年フランス西部の町ニオール生まれ、パリ在住のアーティスト。
アングレームの美術大学を卒業後、イラスト、出版を中心に活動を開始。
デッサンやコラージュ、刺繍、映像など多岐にわたる表現で、フランスはもとより、海外でも作品を発表し、個展を開催している。
また、日本では自身の個展を定期的に開催するほか、書籍の出版や雑誌等へのイラストの提供、イベントのアートディレクションやキュレーションなど幅広い分野で活躍している。
というのが彼女のプロフィールです。
最近は特に日本での活躍の場を広げているイザベル。彼女の作品を雑誌や書籍でご覧になったことがある方も多いのではないかと思います。
イザベルは大の親日家で、年に2回は来日しています。そして活動の合間に東京の街を探検し、素敵な場所や人たちに出会っています。特に東京の街や素敵なお店やレストランを見つける嗅覚は天才的で、昨年は東京のガイドブックを出版するほど。そのお店のセレクションはまさに日本の文化系女子のツボにがっちりはまるものです。私たちと同じ感性を持っているというか、「いいな」と思うものがとても近いのです。「東京 私のすきな53のアドレス」(Cambouraki社刊)http://www.cambourakis.com/spip.php?article583
また、もちろん彼女は非常にフランス人的な部分も持っていて、彼女のパリでの暮らしや両親と過ごすフランスの田舎での暮らしぶりは、元オリーブ少女にとってはまさに憧れの世界観です。パリの小さなアパルトマンでおやつに焼くビスケットや、田舎の家の庭でとれたフランボワーズで作るジャムなどのレシピをすべて手描きしたレシピブック、「わたしのおやつレシピ」(小学館刊)をご覧いただければ、きっと彼女のファンになるはずです。
http://www.shogakukan.co.jp/books/09310838
続きます。
というのが彼女のプロフィールです。
最近は特に日本での活躍の場を広げているイザベル。彼女の作品を雑誌や書籍でご覧になったことがある方も多いのではないかと思います。
イザベルは大の親日家で、年に2回は来日しています。そして活動の合間に東京の街を探検し、素敵な場所や人たちに出会っています。特に東京の街や素敵なお店やレストランを見つける嗅覚は天才的で、昨年は東京のガイドブックを出版するほど。そのお店のセレクションはまさに日本の文化系女子のツボにがっちりはまるものです。私たちと同じ感性を持っているというか、「いいな」と思うものがとても近いのです。「東京 私のすきな53のアドレス」(Cambouraki社刊)http://www.cambourakis.com/spip.php?article583
また、もちろん彼女は非常にフランス人的な部分も持っていて、彼女のパリでの暮らしや両親と過ごすフランスの田舎での暮らしぶりは、元オリーブ少女にとってはまさに憧れの世界観です。パリの小さなアパルトマンでおやつに焼くビスケットや、田舎の家の庭でとれたフランボワーズで作るジャムなどのレシピをすべて手描きしたレシピブック、「わたしのおやつレシピ」(小学館刊)をご覧いただければ、きっと彼女のファンになるはずです。
http://www.shogakukan.co.jp/books/09310838
続きます。
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